
第25回
日本音楽療法学会
東北支部学術大会
ヒトが「音楽する」こと
2025年 6月29日(日) 10:20~15:45
オンライン(Zoomライブ配信)
ご挨拶
「鬼は笑っているだろうか」来年の話をすると鬼が笑うという諺ことわざをご存じだろうか。こんなことを口にするのがはばかれるほど、現代はスピード時代、リニア中央新幹線は2034年開業を目ざし、ネットの情報は一瞬にして世界をかけ巡る。「せまい日本、そんなに急いでどこへ行く」と言う言葉が懐かしく響くこの頃である。
と言いながら、2025年度支部学術大会の概要をお知らせします。来年は6月29日(日)にオンライン開催となります。
コロナ以前の支部学術大会は、ほぼ6月頃の開催でした。その理由は、総会にて予算や活動計画のご承認をいただく必要があったからと承知しております。しかし、コロナ感染症の混乱に伴い、秋開催が続いておりましたが、この辺りで健全体制に戻したいと考えております。何卒、ご理解いただきますようにお願いいたします。
2023年度の新体制後、「もう一度、基本にかえって」を信条に、2023年度は「音楽すること」が音楽療法のアイデンティティであることを再認識するために「人の健康と音楽」を、そして2024年度は、音楽療法の学際性を進めるために「音楽療法の研究」をテーマに計画してまいりました。その流れを次に繋げるため、2025年度は自然科学的思考をできる限り主体的に取り込むことを目ざし、「脳科学の学び」に挑戦したいと思います。
しかし、これまで私自身、何度か脳科学の講義をうけましたが、人文科学にどっぷり浸かっている私は、その時は納得するも、自らの実践研究に波及することがありませんでした。そこで今回は、脳科学者の藤井進也氏を招聘し、1コマ目は「脳の話」を、そして2コマ目は、「音楽する時に、脳の中ではどんなことが起こっているのか」を少しでも納得し、音楽療法実践に役立たせるために、「受講者からの質問にお答えいただく」という形式にて進めたいと考えております。初めての企画がどう展開するか冒険的企画ですが、これもオンラインだからできる企画ではないかと考えております。2026年度の全国大会誘致の前年度、ぜひ楽しみにご参加いただきますようにお願いいたします。
第25回日本音楽療法学会東北支部学術大会
大会長 髙山 仁
開催概要
1
講演Ⅰ
音楽神経科学の観点から
考える音楽の「ちから」
講師 :藤井進也 氏
2
講演Ⅱ
藤井先生とともに学ぶ、
脳科学から音楽療法へ
~対話形式講習~
講師 :藤井進也 氏
コーディネーター:髙山 仁 氏
(日本音楽療法学会東北支部支部長)
3
研究発表
演題を募集しています
4
総会
準備中です
講演 講師紹介
藤井 進也(ふじい しんや)氏
慶應義塾大学環境情報学部准教授。慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス 音楽神経
科学研究室/エクスミュージック研究室室長。京都大学総合人間学部卒、京都大
学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、博士(人間・環境学) 。
日本学術振興会特別研究員 DC1(京都大学)、PD(東京大学、ハーバード大
学)、海外特別研究員(トロント大学)、東京大学大学院教育学研究科特任助
教、慶應義塾大学環境情報学部専任講師を経て現職。
ドラマーとしてアンミュージックスクール京都校を特待生認定修了。専門は音楽
神経科学・音楽身体科学。