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シンポジウム
「今、音楽と共に生きる」を考えよう

私たち音楽療法士は、音楽を通して、対象者と同じ時間(いのち)を生きています。児童、成人、高齢者、緩和ケア、あるいはコミュニティと領域は様々ですが、そこに通底している想いは、対象者の「生きる力」、そして音楽の「生きるに繋がる力」を信じることではないでしょうか。その上で、さまざまな理論と方法論を駆使し、工夫して、時に迷いながら、悩みながら日々の実践に携わっています。ここ数年間は、コロナ禍という状況の中で、実を続けることに困難を感じた方もいらっしゃるでしょう。しかし、そうした中にあっても、医療や福祉、教育現場の動向は常に変わりつつあります。

 本シンポジウムでは、流動的な時代を生きる私たち一人ひとり、それぞれの音楽療法を今一度見つめ直すことで、改めて「音楽と共に生きる」ことの意味を問い直したいと思います。

 「音楽」って何だろう、「共に」って、「生きる」ってどういうことだろう、など、それぞれの言葉の持つ意味一つひとつを丁寧に考えていく中で、これまでとは違った見方や発見に繋げて行けたらと考えます。困難な状況にあっても「こんな音楽療法がしたい!」と希望を持ってアクションを起こすきっかけになるような、そんな語らいの場にしてまいりましょう。

シンポジスト 
  川島 孝一郎氏 (基調講演参照)
  髙山 仁氏   (大会長講演参照)

話題提供者    

  須佐 凉子氏

   コロナ禍のもとでの音楽療法に思う、そしてこれから

    〜音楽療法の原点にかえって〜    

   仙台市医療センターオープン病院緩和ケア音楽療法士。

東北福祉大学大学院総合福祉学研究科修了。教会オルガ二ストを経て児童音楽療法の伴奏を務めたことから音楽療法に携わる。「音楽はコミュニケーション」をテーマに乳幼児から高齢者まで幅広い音楽療法を実践。これまで特別支援学校、病院等で音楽療法指導を行う。

日本音楽療法学会東北支部長及び災害対策特別委員会委員長を歴任。

現在、日本音楽療法学会代議員、宮城音楽療法研究会代表。

​  馬場 久美子氏

   共に音楽する時間

    〜認知症高齢者と重症心身障害児の現場から〜

   青森県青森市在住。日本音楽療法学会認定音楽療法士。

2005年より病院(精神科認知症病棟)、高齢者施設において音楽療法を行う。家庭事情で休止していた時期を経て、2018年より児童発達支援施設、2022年より放課後デイ(医療的ケア児)など、現在は幅広い領域において音楽療法を行っている。現在、青森県立保健大学、青森明の星短期大学非常勤講師。

芙蓉会病院非常勤職員。

コーデイネーター  

  植木 亜弓氏    

   東北労災病院緩和ケア内科・地域共生型施設アンダンチ音楽療法士 

   ケア×アート「ポラーノの椅子」代表

緩和ケア領域、高齢者、障害児者への臨床の傍ら、障害やジェンダーを超えた仲間と「麦の穂音楽隊」を組織。音楽で医療や福祉を地域に繋げる活動を展開中。10月には、志を共にする仲間とケア×アートをコンセプトとした医療と福祉の複合型事業「ポ ラーノの椅子」を開設予定。音楽療法を中心にアートの視点からの地域デザインを模索中。

武蔵野大学大学院人間学研究科卒、国際音楽療法専門学院卒。

国際音楽療法専門学院講師。

お問い合わせは

第23回東北支部学術大会事務局まで

©2023 第23回日本音楽療法学会東北支部学術大会。Wix.com で作成されました。

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