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基調講演
 

「音楽療法における集合論的解釈と統合論的解釈の自由性」
 

単なる空気の振動の一つ一つがなぜメロディーとして私に受け入れられるのか。

 でもそれを言ったら「言葉」でさえ単なる空気の振動でしょう。それを意味として捉える「何ものかについての私」にとっては音楽が、あるときには①かけがえのないメロディーとなり、あるときには②聞きたくもない雑音になるのです。

 私は世界と別々にある存在=世界という集合の一要素としての私なのか、それも、私は世界から有らしめられ形作られて初めて私になる=世界と統合し一つの全体を形成している私なのか。そして音楽は私を操作するツールや手段なのか、音楽と統合されるたびに変容した新しい私が出現するのか、を推論してみましょう。

 そして、こんな苦しいひどい世界にある私が、ある日「ハッ!」と気づき、実はすばらしい世界が現前しているのだと思える世の中が確かにあるのです。

音楽療法が目指す道はどの方向にあるのでしょうか。興味は尽きません。

〈基調講演講師〉

川島 孝一郎氏

 仙台往診クリニック 院長

学歴:北里大学医学部卒業、東北大学大学院医学研究科修了 医学博士 

   東北大学医学部 臨床教授

日本プライマリ・ケア連合学会 代議員

日本生命倫理学会 評議員 

  「人生の最終段階におけるケア(End of life care)のあり方に関する部会」部会長

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お問い合わせは

第23回東北支部学術大会事務局まで

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